これまでの改造で箱根登山の可能性を感じ、色々な車両を作りたいなと考えを膨らませていましたが、残念なことに種車は尽きてしまいました…。
買い足そうかと悩んでいましたが、過去に改造してジャンク箱行きにしたあの車両があるではないか…!
ということで過去に制作した京王2600系の中間車だった物を活用して制作していこうと思います。
中間車はこのような状態です。
乗務員扉を潰してあり、使いにくいなと思っていましたが、よくよく考えれば 乗務員扉を持たない路面電車には好都合でしたね(
ちなみに今回 制作するのは東武日光軌道線の100形です。東武日光駅前から馬返までを結んでいた路線で、1968年に路線が廃止になってしまいますが 岡山電気軌道へと活躍の場を移し、現在でも2両が活躍しているとのことです。
(制作開始)
いつも通りドア位置の入れ替えをします。
ドアを外寄りに。
何度もやってるとさすがに慣れますね(
とりあえず プラ板で湘南顔を再現して行きます。
下書きしてイメージを掴みます。
いつもの如く裾部分を延長。
各部にパテ盛り。
前面窓をピンバイスやヤスリで開けます。
再度足らない部分にパテ盛り。
ここで前面の出っ張り部分をパテ盛りして再現して行きます。
硬化後、削り整形して行きます。
前面窓にサッシを接着。
側面窓にもサッシを入れます。
台車をはめるため車体の一部を切り取ります。
屋根にスイッチ穴を開けます。
適当な廃材から車体の爪を移植し、試しに台車をはめてみました。
ドア部分のプレスを再現するためにプラ板を適当に貼り付けます
屋根上に複製したグローブベンチレータやビューゲルを載せる土台などを接着します。
プラ板を細切りし、前面排障器を制作して行きます。
曲げたりして接着し、このような形になりました。
前面の排障器とレールとの隙間はこのような感じに。 今回は隙間に余裕ないですね…()
側面に雨樋があるそうなので忘れずに接着します
全面部のステップや手すりなど接着。
都電や広電の時と同じくビューゲルをプラ板で制作し、屋根に穴を開け 針金で可動できるようにしました
これにて車体の加工はすべて終了しました。
傷を処理して塗装に入ります。
とりあえず車体色なんですが、吹きかけたパールグリーンのラメが思ってたよりも強いという事実が発覚。
本来ならクリアのつや消しを吹いて誤魔化すつもりだったのですが、次に色味の似ている黄緑6号を急遽選択。
それなりに色味が違いますが、大丈夫でしょう(適当)
帯色ですが、都合上面倒だったので 下半分の朱色から塗ることに
下半分塗りあげたあと 再度マスキング。
金太郎塗りの部分は曲線マスキングテープを使ってマスキングします。
窓のサッシ部分に朱色が入るので 窓サッシ部分だけマスキングし、塗装(画像なし)
最後に屋根をタミヤのニュートラルグレーで塗装したあと 半光沢クリアを吹いて完成…!のつもりでしたが…
乾燥中に車両が落下し、2箇所ほど塗装をハゲさせてしまう事態に。
さらに排障器の色間違え(本来は黄緑)やドア窓部分の破損など修正箇所目白押しです(苦笑)
塗装ハゲと破損箇所を修繕し、再度クリアを吹いてようやく車体塗装の終了です
ちなみに色ハゲを直した部分。
走らせてたら分からないレベルにはなりました。
このあと色刺しとステッカーを貼り付けて完成です!
方向幕は日光駅、逆側は馬返行きにしました。
全体的に塗装ミスも少々ありますが それなりに綺麗に仕上げられたのではないかと思います。どうにか完成してくれて安心です(笑)
実車は岡山電気軌道に現役車が、東武日光駅前に保存車が居るそうなので どこかで親子写真を撮れたらなと思います。
東武日光軌道線100形
(制作期間)
2020.5/7~2020.5/14
(使用種車)
(使用塗料)
・車体色、排障器 鉄道カラー黄緑6号
・帯色、半身色 鉄道カラー朱色4号