箱根や江の島など様々な観光地を結ぶ 小田急電鉄の花形、特急ロマンスカー。
現在までプラレールでは複数車種が製品化されており 、NSEやLSE、最新型のGSEまで幅広く製品化されています。
1987年に登場したHiSEもその製品の中の一つに選ばれラインナップされていましたが、
個人的に気になる事がいくつかあります。
販売された時期を考えれば致し方なしなんですが、造形があまり似ておらずドアなどの側面も印刷で表現されているため、現在の造形水準に慣れてしまうとかなり見劣りしてしまいます。
最近は3Dプリンターも導入したし、常々かっこいいHiSEを作りたいと考えていた自分も重い腰を上げて作業することにしました。
3DCAD上ではいつも平面のスケッチ→押し出しでモデルの造形を行っていましたが、特急電車などの流線型ではその方法だと上手く作ることができません。 ですので スカルプトの機能を使って造形することになります。
エッジ(線)を挿入して形をぐねぐね変えて行きます。
直接モデルを触って形を変える感じです。分かりやすく例えると粘土で造形しているような感覚です(実際には違いますが)
最初は全く慣れておらず手探りの作業でしたが なんとなく形になって来ました。
車両の長さはこれまで出てきた通勤車両と同じくらいに合わせます。何せ連接車なので。
側面窓、ドアのモールドも追加します。
反転複製して車両の雰囲気を確かめます。
印刷したので二次硬化
とりあえず台車をはめて線路に乗せて確認。
サフを吹いて表面処理します。
今回から電池式リューターを初導入しました。細かいドアモールドなどの積層痕取りには大変便利です。(でもトルクがない)
中間車もデータを作成して印刷。
こちらも積層痕を紙やすりで削ります。
塗装です。基本のボディ色となる鉄道カラー小田急アイボリー。
明るい方の赤を塗りましょう。Mr.カラーのシャインレッド
今度は下半分の濃い赤。Mr.カラーのあずき色(赤2号)を塗ります。
屋根、窓も塗装します。
運転窓の黒のみアーティストマーカー(エナメル塗料)を使用しています。
クリア吹きます。他の号車も平行で進めてます。
デカールもササッと作ります。
3、6号車には百合のマーク。
今回は最末期仕様なので 4、7号車にはラストランステッカー。
クリアー塗装、台車の装着を行い完成。
~完成~
先頭車(1,11号車)
パンタ付き中間車(2,5,7,10号車)
パンタなし中間車(6号車)
百合マーク付き中間車(3,9号車)
引退記念ステッカー付き中間車(4,8号車)
2022年の2月末に開催した町田トレインコネクションにて。
堂々の11連。正直短編成モノになれている自分的にはすごく長く感じました。できれば次はやりたくない…。
種車:なし、中間車は新幹線台車を使用。
使用塗料
車体色:鉄道カラー アイボリーA (21)
帯色:Mr.カラー シャインレッド(79)
下半色:Mr.カラー 赤2号(あずき色)(81)
屋根:Mr.カラーニュートラルグレー(13)
窓:タミヤ ブラック(TS-14)
クリア:Mr.スーパークリアー光沢
落成:2022.2.26
かれこれ引退から10年という節目の年で完成させられて嬉しく思います。
10年前に海老名車両基地で行われた ラストランイベント(2012.3/24.25)へ足を運んだ事を思い出します。
奇しくも10年後の3月にVSEが引退するというのも何だか不思議ではありますが…。
▲小田急 THE Last Greeting にて 2012.3.25
RSEは3Dデータを頂き こちらで印刷、塗装をしたもの。
~ギャラリー~
▲第12回 町田トレインコネクションにて(2022.2.27)(撮影:けーきさん)
▲第12回 町田トレインコネクションにて(2022.2.27) 歴代ロマンスカーの並び。(一番大事な現役車両が居ないのが痛手ですが…)
▲第14回北本でんしゃ広場にて。(2022.3.6) たろこさん作のロマンスカーSEとの並び。
▲非公開運転会(2022.11.12)