1月に運転会があり、たまにはローカルな車両も欲しいなと思ったので 今回は江ノ電300形の306編成を制作。
•実車について
江ノ電300形と聞くと 現役車両の305編成のイメージを持たれる方が多いかと思いますが、この車両はその300形ラストナンバー車になります。
経歴は少し複雑で、元をたどると 都電150/170形(旧王子電軌200形)にあたります。
江ノ電に移籍したあと 単行車両を編成にしたのち200形に改番され、さらに連接台車に改造される際に300形に改番。
種車となった車両はどちらも同じ形式でしたが、製造された工場が違うことにより雨どいの高さが違うなど編成内で差異がある車両です。
1991年、引退。同形式では最初の引退でした。
(自分で読み解く限りではこんな感じだと把握しました。間違っていたらごめんなさい。)
・制作手順
今回 種車は雰囲気の似てると感じた 箱根登山電車を選択。
はじめに画像編集ソフトで側面窓を入れ替えた完成イメージの画像を作ります。
こんな感じで。
イメージが固まったら 早速作業開始です。
ドアを内よりにする為に 前後で入れ替えます。
顔は登山電車の物を流用し、顔のRをつけるため スジをいれ曲げます。
既に画像が飛んでしまいましたが、妻面の新設、裾とドアの一部分をプラ板、エポキシパテで埋め
前面の突き出た顔もプラ板で骨組みを作りパテ盛り、屋根のRとルーフの再現のため こちらもパテ盛り。
と既に期限が迫ってきてしまっていたのでパテ盛り祭り状態でした。
•地獄の(?)2両目の加工開始。
この車両は2両編成なので もう一両作らないといけません。
この時ほど単行だったらよかったのに… と思ったことはないです。
今回犠牲になる種車はこちら。もとは数年前に京王2600系として作ってあったものです。 「そんなもの作ってたっけ?」と言われそうなので画像を掲載。
この車両も1週間というムリのある() 期間で制作したものなので、表面は ボコボコ、窓の大きさが前後で合ってない、そして斜めになってしまった妻面…。
などなど ひどい状態でしたので今回有効活用することにしました。
早速 一両目と同じく側面入れ替え。
裾やキズの箇所にパテ盛り。屋根は パテの使用量を減らすため プラ板で下地を制作。
前面の突き出た部分も同じく制作。前面のモールドも削り落としておきます。
2両目をごちゃごちゃ弄りつつ 1両目の車体加工がほぼ終了。
2両目の様子。
削った車体をよく見ると 成型色、製品塗色、サフ、東急グリーンの順で見えるのがわかります。まるで年輪のように見えてるのが面白いです(こなみ)
そして2両目の車体加工も終了。この時すでに土曜日。午後には運転会の設営が控えている状況です(アホ)
•塗装
オタク怒りの塗装。
サーフェイサー、ニュートラルグレー、鉄道カラーの東急ライトグリーン、黄色5号の順で塗装。
塗装はすべて終わりましたが、色差しとステッカーが間に合わず 翌日に持ち越し…
(写真は運転会会場にて)
•完成へ…
帰宅し、すぐにステッカー制作の作業をし 1/12の深夜2時ごろにようやく完成…。
(運転会前の徹夜はやめようね!(説得力皆無))
そんなこんなで完成!江ノ電306編成です。
完成早々 ラストラン時のヘッドマークを付けて走行。
この編成特有の雨どい高さの違いを再現。
かなりハードなスケジュールでしたが 完成して一安心です。
江ノ電300形 306編成
種車:箱根登山電車
使用塗料:
車体色/鉄道カラー 東急ライトグリーン(30)
帯/鉄道カラー 黄色5号(12)
屋根/Mr.カラー ニュートラルグレー(13)
制作期間:2019.12/25~2020.1/12